フィールドスタッフブログ
2011/07/09

『琵琶湖のシャローから:6月?初夏の移行』 (中村 大介)

このレポートは、


・自分の得意なシャローでの釣りをトーナメントで検証して
  気づいたフィールドや釣り方の情報


・その際のピュアフィッシングのアイテムの使い方、活用のアイディアをお届けすることを目的にしています。

ピックアップアイテム: HAVOCピットボスカスミクロー
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みなさん、こんにちわ。

梅雨入りも早かったですが、ここのところの照り込みは夏を思わせ、

梅雨明けも早いのだろうかと想像します。

水温もここまでの遅れを取り戻すかのように急激に上昇してきましたが、

みなさんの釣りはどんな具合ですか?

僕自身の大会の結果は、

・6月19日 琵琶湖オープン 62位/284名 3440g(2本)の一試合でした。

これをベースに、自分なりのフィールド感をレ ポートしてみたいと思います。

まず、6月前半に関しては、もう驚かなくなったのは僕だけでないと思います「全開放流」。

夏水位に向けて長い間続き、それによる水温上昇の遅れ、流れ、減水というのがキーワードだったと思います。

一方、後半に入ってくると、減水が落ち着き、また照りこみが続いたことで一気に夏めいてきたのではないでしょうか。

シャロー(ここで私が言うのはショアライン沿いの浅場の意)には、ヒシモが生え始め、またトロロ藻が目立ってきました。

そして一般に言う南湖のシャローにはカナダ藻系統のグラスのマットが形成され始めています。

こうなると、例年通り、シャローを釣っていくにしても、やはり後者(カナダ藻マット)のポテンシャルの方が高くなります。

実際、琵琶湖オープンでも上位入賞者の多くが、マットに撃ち込んでいったり、今年の大ブームとなりそうなフロッグで

釣っていったりしていました。

僕はと言いますと、どうもこのカナダ藻のマット、シャローと言ってもオフショアの釣りは一番得意とは言えないので、

(撃ちどころのイメージがはっきりしないんですね)時間も長くはない中、勝負するならフリッピング、とやってみたのですが・・・

朝からの2時間で2本、50cmにちょっと欠けるくらい、1700?1800gの魚を2本キャッチしたものの、

その後に用意した場所2箇所ではことごとく人とバッティング してしまい、そのまま終了となりました。

300名近くの参加がある琵琶湖オープンですし、シャローの釣りの楽しさを伝えているのも自分のしていることなので、

これは仕方なし、と思っています。勝てる時はもっと特別な場所を用意できたり、もう一本が自然に釣れたりする

経験がある訳ですが、どっちにしても、今回はフリッピングで勝てる試合では無かったと思いますし

(勝負に絡む大きな魚を穫れる状況ではなかったと思います)、2本釣って上位20%程度に入れるなら悪くない

展開とも理解しています。

ちなみに、僕はコンスタントに上位20%程度に入るのを、魚釣りの大会の場合には妥当な目標、目安ではないかなー、

と思っています。

他の対人のスポーツとちょっと違う、自然相手の要素があります し、またある程度、自分の得意なやり方って出てくるので

毎回1番を狙える本当の万能選手って殆どいないと思うからです。

同時に、出たとこ勝負だけでやっていると釣りの向上、自分の成長は止まる気がします。


年間優勝のようなことを考えても、20%に入り続けていったら、計算上では、3回続けて20%に入るのは、

0.2の3乗の時点で0.8%、100名の大会でも一等賞。年間が5戦あれば0.064%、1500名の大会!

(ないけど)でも一等賞を穫れることになります・・・

実際は、当然に確率論を超えて強い選手がいるので、そうはなりませんが(笑)この辺は過去のデータを見ていっても、

なかなか面白くて、実際、私は去年、京都チャプターを50?60名参加の上位20%程度、ベスト10を6試合続けたとしての

360pt.を目標に 試合をしていってうまくいきました。

誰がどうというより、すべきこと、穫るべきポイントに集中できた、とでもいいましょうか。

琵琶湖オープンに戻りまして、今回は3本リミットで3kg釣っても80位くらい、上位30%程度にしかならないのですから、

これはいくら琵琶湖とは言ってもとても釣れた大会と思います。

一方で、優勝は7kg、6kg台も二人だけですから、意外とウェイトが伸びなかったとも思っています。

このことは、季節の移行期として、色んな釣り方で釣れていたことの一方で圧倒的な釣りが無いことも

示していると解釈しています。

実際、上記、カナダ藻マット系の釣り以外にも、浚渫等のストラクチャーフィッシング、ウィードフラットの釣り、

そして北湖でのサイトフィッシング・・・など色んな釣りに可能性 はあったようです。


------------------------------------------------------------------------------------------------------------ということで、今回のまとめを僕なりにしてみると、 ・季節は、基本的に先を追っていった方がいい魚が狙える

 

(今回が、カナダ藻マットの魚>ショアラインの魚というように) ・一方で移行期には、色んな釣りの可能性があり、

 

エリアも踏まえて得意な釣りを するのも考え方(北湖のサイトのように)

 

・大会で平均の順位を目標の一つに取り入れてみるのも、釣りの向上、成長のために、 効果的ではないかと思っています!

 

という感じでしょうか。何かご参考になれば嬉しいです。

 

それから、7月、湖の状況も踏まえて、僕なりに提案してみたいアイテムが、HAVOCピットボスカスミクロー(大)です。

 

自分の場合、両方とも1?1.5ozくらいのテキサスリグ、アメリカ製の太軸/ワイドゲイブの4/0?5/0ストレートフックにセット、

 

そして撃っていく場所によって使い分けています。

 

 

HAVOCピットボス

 

カスミクロー(大)

 

HAVOCピットボスはカナダ藻マットに。素材と形状から、投げ上げて貫通させてもすり抜けが良いし、水中でバタバタ動く感じが、

 

広めのマットでも魚を引っ張れる感じがします。フォールで食わせるイメージです。カスミクローはこれからの時期、

 

より浅い場所にできるヒシモ系統のマットのフリッピングに。すり抜けではピットボスに譲りますが、独特の水中での

 

存在感/水押しの強さがあるように思います。

 

それを目の前に落として着底と同時に食わせるイメージです。もちろん、両方とも、シンプルに釣れるマテリアル、

 

釣れる形状なので、逆でも、それ以外でもいけるのですが、僕なりの思い込みであり、良かったらお試しください、ということで。

 

両方とも意図のハッキリした、とても使えるベイトです。

 

暑くなってきましたね、魚の管理と、みなさん自身の熱中症に気を つけて、お互いに良い釣りをしましょう!





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『PEラインはひとつの戦略』