フィールドスタッフブログ
2011/11/03

『琵琶湖のシャローから』 : 10月?晩秋へ (中村 大介)


このレポートは、
・自分の得意なシャローでの釣りをトーナメントで検証して気づいたフィールドや釣り方の情報
・その際のピュア・フィッシングのアイテムの使い方、活用のアイディアをお届けすることを目的にしています。
ピックアップアイテム: スパイダーワイヤ
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みなさん、こんにちは、
朝夕がすっかり寒くなってきましたね。カゼなどひかずにフィールドに出られていますか?

大会シーズンも終盤、10月には一試合、年間ランキング上位10名のみで争われるという新しい枠組みで
実施されたB.A.I.T.
決勝戦に参加してきました。
嬉しいことに第4戦に続いての連続優勝ができました。
・10月15-16日 B.A.I.T.決勝戦  初日:6560g(5本)/二日目7290g(5本)

初日はほぼ予定通りの釣りができた(ライブウェルから一本飛ばれた以外は!)にも関わらず、                      トップとは2キロ以上の差をつけられ、さすがB.A.I.T.はハイレベル、一筋縄では行かないことを                   再認識させられましたが、二日目は結果として南からの強風にも助けられ(僕も釣りするのタイヘンでしたけどね!!)       逆転優勝することができました。
このあたりの景色やコメントは動画で公開されておりますので、ぜひ、そちらをご覧ください。
少人数の決勝戦だから実現した、なかなか面白い企画だと私は思いました。


参加選手の強風下での釣り姿(湖上ライブ中継)http://www.youtube.com/BassingKawaraban/#p/u/4/aYg5l0DcKno


私のコメント(季節の進行や増水など、その時の状況の整理)は、
よろしければこちらから
http://www.youtube.com/BassingKawaraban/#p/u/2/KH0MhRzaXtE


さて、季節感の進行をより現状に即してお伝えしてみると、10月末、木枯らし1号が琵琶湖でも吹いてから              数日後に釣りに行ってきました。
すると随分と季節が進んだ感じ、晩秋に進んできているなー、という実感が得られましたので、                             そのことをカンタンに書いてみます。

当日気がついたこととしては、まず植物、とくにヒシモの枯れ方が加速して景色が急速に変わってきました。
そして、ある程度の数とサイズが釣れたのですが、難しさを強く感じました。
秋らしく魚が散っている感じですが、同時にそんなにバイトが多くはなく、また反応してくる魚のサイズがマチマチで          あることも理由ですが、ショートバイトで乗らなかったり、バレる魚も多い。
さらに、水通し<暖かみとなってきていたり、モーニングバイト<アフタヌーンバイトとなってきている印象。
つまり総じて、秋が深まってきたかなー、という印象でした。

こんな時もシャローで勝負していこうとすると、僕なりには雑になるとダメ、という感じがします。
それは操船からアプローチ、そしてフッキングに取り込みまで全てにおいて丁寧がカギと考えます、                     そして、準備からそれはスタートしているとも。
今回、かく言う自分が失敗をしてしまったのは、4本用意したフリッピンスティックのうちのワンセット、
1ozのテキサスリグを組んだもののスパイダーワイヤーが予想以上に使い込まれていたことです。
B.A.I.T.で最も多く起用したセッティングだったので、試合含め3日間、目一杯使用したことにより                   予想以上のストレスが糸に掛かっていた訳です。
(ちなみに糸に掛かる最大のストレッサーは、フッキング時のスプールでの食い込みでしょう。                       ですから多少先端を切り捨てたくらいでは、解消しません。)

すると、いつもよりガイドへの絡み方、植物への絡み方が変わり、スムースなアプローチやフッキングの妨げ要因になります。
今回、久しぶりにここまでの状態のものを使って、こうも違うものか、とあらためて実感できる体験になりました。
いくら「コシ」「ハリ」「滑り」が特徴のスパイダーワイヤーでも、頻繁に巻き直すという丁寧な準備あってこそ。
そして魚釣りは、こういった「ちょっとした差の積み上げ」のように、私は思います。
(ちなみに私はフリッピングに使うのであれば35mづつ、つまり125ヤードを約1/3づつ、その分こまめに巻き変えて        使っています。)

今週は暖かいようですし、また季節は行ったり来たりを繰り返すのかもしれません。
そんな少しづつ秋が深まっていっているフィールドで、水や、植物の変化を感じつつ、魚のポジションを感じつつ、          準備からの丁寧さで良い釣りを!
僕もシーズンの終盤に向けて、丁寧に、そして目一杯楽しみたいと思っています。



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『秋味』