フィールドスタッフブログ
2011/08/09

『琵琶湖のシャローから:7月?8月?/春?/夏?』 (中村 大介)

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このレポートは、
・自分の得意なシャローでの釣りをトーナメントで検証して気づいたフィールドや釣り方の情報
・その際のピュアフィッシングのアイテムの使い方、活用のアイディアをお届けすることを目的にしています。
ピックアップアイテム: カスミクローHAVOCスロップクロー
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みなさん、こんにちわ。
7月から8月は、試合が相次いでいたために少しレポートが遅くなりました。
昨日に一区切りの京都チャプターの試合を終えましたが、残念ながら目標としている
京都チャプターの年間優勝には厳しい状況になりました。
最終戦に、まだわずかな可能性はありますからgive upはしませんけれども。
が、未だにちょっと悔しさが残ってます。魚釣りってなんでまたこんなに夢中になれるのでしょうか。
そしてゴールは無いのに、どこまで自分は突っ込んでいきたいんだろうかなんて、ちょっと自分が微笑ましくも感じます。

さて、琵琶湖での試合の結果は次の通り。
・7月3日 京都チャプター 2位/50名 5760g(3本)
・7月17日 京都チャプター 17位/41名 4000g(3本)
・8月7-8日 B.A.I.T. 9位/25名 初日 5720g(5本) 二日目3480g(5本)
・8月8日 京都チャプター 22位/48名 2610g

湖の全体観としては、6月後半から一気に夏めいてきた・・・ と思ったら、
7月後半にまたまたの大雨(台風)と「全開放流」。
これで夏らしいポジションに移行しつつあった魚が、なんだか秋のようなポジションになったと感じました。
(表彰台でもよく聴かれた表現です。)
私は湖の夏の状態というのが、ボディーウォーターの水温が一番低く、離れるほどに高くなる状態、
これが何らかのきっかけでその水温差が無くなると秋になったと判断します。
実際、水温差が無くなるので、魚が色んな場所(シャローでも色んなところ)に居ると感じられるからですね。

そんな季節感を追った各試合の展開をカンタンに。
7月3日の京都チャプターは、春から夏への移行をうまくとらえた試合でした。
シャローの中でも夏っぽいポジションに移行しつつある状態が把握でき、また昼からの風による地合いを捉え、
ひとつのストレッチから3往復で10本近くを引き出しました。
その中に、2キロクラスを2本入れることに成功。
ちなみに、私はこのサイズが混じることは春の気配を少し残している印象を持ちました。


17日の試合では、全く同じような展開。
地合いを捉えて、数を伸ばすところまでも一緒。
ただし、季節が進んでいる分、自分が釣っているようなごく浅いところの魚のサイズは落ちていて、ウェイトは4kg。
最低限の必要ウェイトを釣ったつもりでしたが、台風前の気圧が下がりつつある状態も相まって、
全体のスコアが伸びたために順位は17位。
年間を考えると、ちょっと物足りない結果になりました。

そして7月20日前後の台風による大風、大雨、全開放流を経て、8月8日の試合へ。
台風の前後にシャローに魚が差したのは事実ながら、ポジションは前述のように散り気味、
かつ減水しているのが気になります。
7日のB.A.I.T.初日ではビッグフィッシュの率が良さそうなエリアをチェックすると2kg前後の魚が混じるも、
どうも再現性が低い印象。
よって、前回と同じ作戦で、自分には魚の場所が特定できる3箇所のエリアで地合いを捉える策に決定。
しかし当日には、3箇所のうちの2箇所が減水や水温上昇で不発。
残る1箇所で地合いをとらえて、10匹近くを引き出し、また完全な集中を保ってノーミスで釣り続けるも、
サイズは700?800gまで。
生命感はあるので、引っ張ってしまいましたが、結果的には減水で終わりつつあるエリアだったということです。
優勝はシャローでも自分がやっているショアラインよりもひとつ沖側のエリア、ヒシモでの釣りということで、
これまた非常に悔しい訳ですが、ただ、私からすると大場所(赤野井湾)で散っている魚を追い、
昼までノーフィッシュのところから3匹を揃えるという展開は、素晴らしいし、今回の僕にはやりきれなかった釣りでした。

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ということで、今回のまとめを僕なりにしてみると、
・季節感を追って、その時の先取り的な感覚がいい釣りにつながる
・特にシャローの釣りでは、減水とケンカしたらダメ!むしろそれを活かすような展開に持ち込むことが大切
・時に釣りのスケールを大きくすることでビッグウェイトにつながる


ちなみにこの後の湖の展開ですが、一気に夏めいてくる予感がします。
ここのところ減水、水温上昇が続き、そして水生植物の繁茂は凄まじいものがありました
(本当に目に見えて伸びています)。
今年は水中はこのまま秋になってしまうのではないかとすら思っていましたが、このお盆は、さすがに夏の状態になりそうです。

そんな琵琶湖の夏をシャローの釣りで楽しむのに、僕がお勧めのアイテムを二つ。
前回に引き続きヒシモ系統のマットには3/4?1ozくらいのテキサスリグでカスミクローをフリップするのがお勧めです。
B.A.I.T.初日でも大活躍してくれました、水押しが強いんだと思います、濃いカバーでも魚を引っ張れるベイトという印象です。
そしてストレートフック 5/0で魚もしっかり取り込めます。

そしてもう一つ、カナダ藻を中心に、この時期にはいろいろと、とにかく濃いカバー!というのが存在すると思います。
そういったところを釣りたい、厳密にはとにかく貫通させたい時にお勧めなのが新しくリリースされたHAVOCのスロップクロー  です。
単に不格好なワームと思っていませんか?
これは非常に良くデザインされた、機能的なベイトだと思いますよ?
1.5oz以上のシンカー、5/0のストレートフックと組み合わせることによって、投げ上げる形で貫通させて、魚を掛け、
カバーに船を乗り入れて取り込むような釣りが、ベストの確率でこなせるはずです。
そういった釣りが好きな方は、ぜひお試しいただきたいと思います。

9月には多くの試合が予定されていますし、京都チャプターも最終戦の優勝が年間への最低条件になりますので、
また8月に少し多めに湖に出て、今年の湖への理解を深めようと思いますし、またレポートしてみます。
熱中症にはお互いに気をつけて、いい釣りをしましょう!

*今回は写真はありません。



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