教えて! ジョーンズ博士 VOL5 (バスの嫌いなもの、怖いものは何ですか?)

価格
製品番号
JAN/UPC
リール
ギア比
自重(g)
ドラグカ(Kg)
ベアリング数
ロッド
長さ(ft)
ピース数

詳細条件をクリアする

バスの嫌いなもの、怖いものは何ですか?


dr_5_1.gifまず、「嫌悪」「恐怖」という感情は、魚には該当しないと思われます。魚の脳は哺乳類に比べて原始的で、哺乳類の脳で最も原始的な部分である脳幹に相当するものだけです。人の感情の中には脳幹から発するものもありますが、それは人間が大脳皮質(脳の外側の曲がりくねった部分)内の巨大な神経回路によって感情を増幅させることができるからこそ機能しているのです。 魚の脳神経細胞の数では、非常に単純な感情でさえも発生させるには至らないでしょう。つまり、バスが何かを「嫌う」あるいは「恐れる」、または産卵のためにつがいになって 「愛する」ということはないのです。

dr_5_2.gifおそらくこの質問は「バスが本能的に天敵と見なす動物は?」ということに置き換えると、私は、バスにはそういう認識はないと思っています、ただし、ある種の知覚刺激パターンを本能的に避けようとする、ということは大いにあると思います。例えば、急速に近づいてくる大きな暗色の物体の映像をバスに見せると、それがある大きさなった時点で、必ず逃避反応をします、同様に、近くで急に大きな爆発音がすると、 バスは反射的に前方に突進し、音の刺激があった場所から離れようとします。また、水中の不快なニオイや、酸性度・塩分濃度などが急激に増えた場合、バスは急いできれいな水を探そうとします。

dr_5_3.gif

これらの事例の共通点は、知覚刺激が一定を越した場合、あるいは刺激の度合いが急激に増えた場合のいずれかです。バスは安全が確認されるまで、こうした刺激パターンから逃げ続けます。例えば水族館のバスは、通り過ぎる人々の姿や、子供たちが水槽を叩く音から、初めは 逃げようとします。しかし、しばらくして安全が確認されると、水槽の外側の世界を無視することを覚え、(学習する)やがて自分の生活ペースを取り戻します。