フィールドスタッフブログ
2018/08/27

『[琵琶湖のシャローから] "The Flipper"- 発売にあたって②ブランクス』 (中村 大介)

みなさん、こんにちは。

The Flipperの解説編、第二弾です(初回はこちらから/blog/2018/05/the_flipper-.html

 

まずは、先日に開催されたNBCチャプター琵琶湖第二戦を、”The Flipper”を用いて、優勝することができました。

 

 

 

大雨による水温低下と濁りで、全体に厳しいコンディション、2位で5kg台のところで7240g(3匹)、全ての魚をフリッピングで釣りました。

鍵は、厳しいコンディションを理解すること(低気圧や雨で活性があると理解すると方向が真逆になってしまう)。

 

それを理解すると、シャローでも釣るべきスポットが見えてくるし、釣り方も自ずと丁寧になってくる、という順番になります。

 

そして、丁寧に釣るために、当日は”The Flipper”BLACK9の組み合わせ4セットのみをボートに積み、

3/4ozと1ozのテキサスリグで、スカートの有無とワームの種類を変えて準備し、地合いやスポットによって持ち替えながら釣っていきました。

(この竿の副次的にいいところは、実用品としての価格帯なので、同じ竿を複数本持ちやすいところではないでしょうか。)

 

結果的に60cm近い魚が2匹入ったのですが、いずれも非常に濃い植物帯の奥から引っ張り出してくる形になり、

このロッドとスパイダーワイヤーインビジブレイド、そしてBLACK9に大いに助けられた展開でした。

 

さて、そういった、今や僕にとっては右腕の”The Flipper”ですが、ブランクスについてリクエストしたのは、要は一点だけ。

フリッピングの動作全体「投げる」「食わせる」「掛ける」「取り込む」において、「竿全体でちゃんと曲がって仕事をすること」でした。

 

この一点には、僕なりのこれまでの経験をぎゅっと凝縮しています。

 

例えば、「竿全体で」とは、竿をパーツごとに分けるような発想、例えば食わせるための繊細なティップ、

掛けて取るための強いバッド、という考え方ではダメだという意味です。

 

破損する竿の典型であり、本当に力強い竿の発想でもないはずです。

 

フリップの精度も全体で曲がる竿の方が高いように思います。

 

「ちゃんと曲がって仕事をする」というのは、硬い竿と強い竿は別、ということです。

 

特に伸びのないブレイデッドラインとの組み合わせにおいて、遊びがない竿は、魚を弾いたり、

バラしたりするだけでなく、ラインブレイク、ロッドやリールの破損を招きます。

 

つまり曲がりこみながらも、しっかりフッキングして、濃いカバーからゆっくりかつしっかり魚を引っ張り出してくるのがポイントです。

 

またこれ以外の点、例えば「軽さ」「高感度」などはブランクスには求めないことをお願いしました。

それらはこの釣りのブランクスには不要の要素であり、また上記の要素と矛盾するものです。

 

技術がどれだけ進んでいても、相反する要素は相反します。

 

よって、ブランクスを作る技術の進歩も、今回は「竿全体でちゃんと曲がって仕事をすること」に活かしていただき、

 

軽さというのはバランスを上手にとること(加えて言うなら自分を鍛えること)、

 

”釣れる”感度はセッティングやラインとの関係(ちなみに高すぎる感度は結果にはつながらないはずです)で整理するお手伝いをしたつもりです。

 

僕は、技術者でないので技術での説明は、敢えてしませんけれども、実際にガイドに糸を通してフリップし、

そして魚に食わせて取り込む、といったことを”The Flipper”で体験いただけましたら、きっとお判りいただけるはず。

 

僕自身、サンプルに対して、なんどもリクエストをさせていただいて、製品になったものが非常によくできたブランクスであること、

今回の試合でもあらためて確信しています。

 

「竿全体で曲がって仕事をする」様子はまた、遠からず動画でもご覧いただこうと思います。

 

次回の解説は、ガイドやグリップといったパーツのセッティングについて書いてみます。

 

これがまた、いろんなポイントがあり、”The Flipper”では一つ一つに明確な意図をこめているのです。

 

 

 



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