フィールドスタッフブログ
2015/04/08

『[琵琶湖のシャローから] 3月〜試合中の10パウンダー』 (中村 大介)

みなさん、こんにちわ。 桜も咲いて、いよいよ春めいてきましたね。

ある先輩アングラーに「桜が散ったら、水中も春めいてくる」なんて聞いたことがありますが、

僕はとても言いえていると思います。 カレンダーが3月となると、いろいろなところから、

春だ春だ、とアングラーをあおるような発信があったりしますが、

実際は、冬ではなくなった、とか、春の”はしり”くらいだと思うのです。

私は、こういった季節感や地合いを自分自身で見極めて釣りをすることを、

いい釣り、いい試合をするために大切な一歩目と感じています。

 

この3月は試合が多く、たくさん湖に出ていました。 そして、各々、まだまだ難しい地合

紙一重の展開ながら、最低限の目標は達成できました。

3月8日 NBC京都チャプター:1460g/1本(13位/62名中)

3月21-22日 B.A.I.T. 2days:10220g/5本(3位/28名中)*4610gのビッグフィッシュを含む

3月29日 琵琶湖オープン:4660g/3本(14位/301名中)

京都チャプターは、まだ狙って釣れる雰囲気ではないと感じ、まず一本を目標に釣って、

2バイト1フィッシュ。 一つのミスが惜しかったものの、年間を考えると貴重なポイントを確保。

B.A.I.T. 2daysは、初日、なかなか釣れない、苦しい雰囲気の中で諦めずに釣った一本が62cm、4610g

のビッグフィッシュ、一本だけながら周囲も釣れておらず、5位スタート。

二日目は、初日のデータより、魚のポジションを予想して、集中力をより高めて、

4本6キロ弱を釣って、3位まで順位を上げることに成功。


[琵琶湖のシャローから] 3月〜試合中の10パウンダー's image(2)


[琵琶湖のシャローから] 3月〜試合中の10パウンダー's image(1)


琵琶湖オープンは、逆にリミットをきっちり穫ることを念頭において釣って、

10時半にはリミットを達成。一方で、予想より魚が小さく、そこからも

頑張って釣っていったのですが、入れ替える魚が入らなかったのが、

今後への材料になりました。

おそらく、いい魚が少し深かったんだと思います、シャローでも真珠棚なんかで

いいウエイトが出ていました。

ということで、いずれも苦しい試合をなんとか凌いだ、というのが正直な感想です。

ことにB.A.I.T. 2daysの初日は、あやうくノーフィッシュかという展開を

一本のビッグフィッシュに助けられました。

この魚のことを少し詳細に書いてみようと思います。

試合の前日、午後の数時間だけ湖に出ることができました。 時間が短いこともあり、

釣りはせずに南湖をぐるっと一周したのですが、その際に感じたことは、

東岸の水が良くないこと。 釣れている話も聴いたのですが、

自分の目と勘を信じて、試合当日は、東岸全部をざっくり切り捨てて、

西岸の3カ所を丁寧に釣るプランとしました。実際に当日、釣りをしてみると

10時過ぎまでバイトもない展開だったのですが、そのくらいの時間から

周囲のレンタルボートでライトリグを投げていた人なんかにいい魚が釣れていました。

なんとなく生命感はあるなーと、ただ、魚がちょっと深めかなー、と思いつつ、

魚の上がり口になりそうなところを釣ってみることにします。

こんなところかな、と撃った一投、カバーにスルッと入ったテキサスリグのフォール中に

シンカーの重さが消えたように感じ、勘でフッキング。 すると竿がひったくられるような

強烈な締め込み。 ノされかけた状態で耐えていると、糸は水草の中を通っていますが、

魚は一気に手前に走って、ボートの下に入っていて糸が「”く”の字」状態なのが確認できます。

スパイダーワイヤー インビジブレイドの65lbを使っていたので、糸がスムースに走ってくれて、

切れる心配は感じませんでしたが、竿の弾力が全く使えない状態なので、口切れのリスク、

それから糸が通っている水草が切れて、一気にラインテンションが緩んでフックオフするリスクを感じます。

そこで勝負に出て、船をカバーに近づけながら、ラインを一気に巻き取り

(レボのロケット9を使っていて、9:1のギア比の良さを感じました)、竿をカバーの中に

突っ込みました。 竿の水中の部分だけ曲がってしまい、破損のリスクがありますが、

それが最善の方法という判断です。

リールの力だけでゆっくりリフトしてきて、最後はカバーを魚が突き破って出てきてくれて、ネットイン。

ハタのようなかっこいい、太い魚でした。

Luckyにも恵まれたと思うのですが、この魚はタックルにも助けてもらって、

ワンチャンスを逃さなかったとも思っています。

これから、いろいろな釣りでビッグフィッシュが狙える時期になってきますが、

ビッグフィッシュを狙うなら、相応のタックルを、とあらためて思いました。

僕は、フリッピンスティックにレボ ロケット9

そしてスパイダーワイヤー インビジブレイドの65lbにストレートフック。

このバツグンの組み合わせで、ビッグフィッシュを狙っていきます。

来月は、PFJよりちょっと面白いルアーを送ってもらっているので、

それについて書いてみたいと思っています。


中村 大介



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