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2013/08/19

『琵琶湖のシャローから:7月/8月前半?今年のカギは・・・』 (中村 大介)

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みなさん、こんにちわ。 とても暑い日が続いていますが、元気に釣りをしていますか?

暑い時の一つのポイントとしては、集中力をキープすること(そのまえに熱中症にならないこと)ですが、

その為には服装にも気を遣うといいと思います。

直接の日差しは皮膚から水分を蒸発させるし、紫外線も疲れの理由 になるようです、

薄手の涼しい素材で長袖/長ズボンをお勧めします。

それから首筋を帽子などで守ること。 ことにシャローでは風が吹き抜けなくて

熱中症になりやすいですからね。

僕自身、ずっと短パンにTシャツが好きだったんですけどね、

近年はそういうレベルでは済まされない印象。

いい釣りのためにも、その前に自分の体調管理のためにも、気をつけて釣りしてくださいね。

 

さて、春から難しさを感じてきた今年の琵琶湖のシャロー。

その理由は様々なものの複合要因と思われますが、

それでもここにきて攻略の糸口は感じています。 それは「水」。

水はいつも大切ですから、実に当たり前のことではあるのですが。

今年は水が安定しないので、いい水を追うことの優先順位が高い印象なのです。

そのあたりを試合展開とあわせて。 この1ヶ月ちょっとで出場した大会は2つ。

 

7月6-7日

B.A.I.T. 第3戦 - 9860g(初日 6610g/2日目3250g)/10位(30名中)

8月10-11日

B.A.I.T. 第4戦 - 9160g(初日 5430g/2日目2100g)/10位(25名中)

 

似たような順位であり、また初日は余裕がある展開ながら2日目が厳しいのも

似た形になっていますが、釣っている場所のイメージは全く違います。

第3戦の行われた7月は、暑い日は続いていましたが、

初夏というより春を引きずった感じの釣りでした。

6月後半からのまとまった雨の連続により、水温が下がったというのもあるのだと思うのですが、

何か新しい水を嫌っている、という印象。

水位の高さもあり、この時期としてはありえないような奥の方、

プロテクトエリアを釣って初日はリミットメイク。

2日目は自分のかけたプレッシャーもあってか、バイトが遠かったのですが、

少し水が安定し始めた印象だったので、釣る場所を少し変えて、

(奥過ぎないような場所を釣って)11時からの1.5時間で4 バイト/3フィッシュでした。

しかし、このウエイトでこの順位ですから釣れていない印象。

そして初日は3キロ級がフロッグにミスバイト、2日目 も最初のバイトが乗らず、

ちょっと釣りの内容をスコアにつなげられず、惜しい試合でした。

また優勝した選手はシャローの小場所を各所走り回ったということで、

水が安定しない状況において、とてもいいやり方の一つだと思いました。

また、この新しい水を嫌う雰囲気は、ゲリラ豪雨の多かった7月いっぱい続いた印象でした。

そして8月前半の第4戦は、すっかり雨が降らない週が続いた猛暑の中でした。

7月の多雨は、水位の高さとして残ってはいたものの、水の流入量は減り、

放水量は下がっていても毎日減水している状態。

すると今度は7月と同じようなシャローを釣っていても、

できるだけ新しい水の影響があるところを釣るのがポイント。

前週のプラクティスではさほどバイトは多く無くても、

平均サイズが良かったので自信をもって撃っていきましたが、

この暑さではど んどん季節が進みますね。

初日は正午までに10匹以上、予想以上に数を釣りながら、700?800gが中心となってしまい、

最後2キ ロ級が入ったもののスコアが伸びません。 ただし全体にも釣れていないので、

2日目も同じ展開でまずリミットを・・・と思っていたものの、一日でさらに季節が進んだ印象。

どうもシャローの水が悪く、初日に軽めに釣った場所も、残しておいたスポットからもバイトが無く大苦戦。

12時からプラクティスでも釣ってない場所をひらめきで釣って、2匹キャッチして終了でした。

 

たった一日でも減水、水温の上昇で水がどんどん悪くなり、どんどんと釣れる場所も減り、

釣れるタイミングも狭くなってきていた、そんな印象の2日目でした。

ということで何をもって「いい水」なのかは変わっているにせよ、水を追うのがカギだと思います。

 

今年はヒシモも、カナダ藻マットもたくさんあって、景色だけを見 ていたら撃つ場所にはこと欠きません。

が、いい水、を考えると撃つべき場所は意外と少ないのではないかと思います。

(たぶん、この夏?秋はドーム状のカナダ藻がプライマリーパターンになるのではないかと予想します。)

最後に、ルアーの話を少し。

特にシャローカバーをフリッピングしていく際には、このワームでないと釣れない、というのは無いと思っています。

フックとの組み合わせにより、すり抜けとフッキングをバランスさ せる、という機能性が一番。

あとはボリュームとか動きとか、色とかが着いてくる、という感覚 を僕は持っています。

そんな感じながらも、ここのところ「ダブルホッグ」がどうも調子いいです。

太すぎないボディーと適度な堅さのマテリアルですり抜けるとフッキングのバランスよし

(ストレートフックを使ってくださいネ)。

あとはちょっと水が悪いので、ボリューム感とか落ちていく時に水を動かすのがいいのかもしれないし、

浅くなりがちなバイトをパワーベイトの匂いと味のあるマテリアルで深くしてくれるのかもしれないし。

この辺は正確な比較が難しいのですが、最近は自信を持ってダブルホッグをフリップしています。

この暑さはもう少し続きそうですね。

ですが、朝夕には、かすかに秋の香りもしますから、また変化を追っていくことになるのかもしれません。

では、暑さには気をつけて、いい釣りを。

 

中村 大介



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