フィールドスタッフブログ
2013/04/05

『琵琶湖のシャローから:3月~早春の季節の歩み』 (中村 大介)


みなさん、こんにちわ。


4月に入った琵琶湖はすっかりにぎわっていますね。

釣果も時折、すごい内容の話を聴きますし、待ちに待ったシーズンインという方も多いのでしょう。

同時に、そんなにカンタンではないことを経験した方も多いのではないでしょうか。

琵琶湖は、桜の開花状況を見ても判るように、都市部で生活していると少し季節感が違うはずですし、

(この記事を書いている4月頭で、都市部は満開ですが、琵琶湖では咲き始めたかどうか、でした)

ましてや水中の季節の歩みは少しゆっくり、また春は一年の内でも一番難しい(読みにくい)季節だとも思います。

噛み合った時にはすごい結果を得られる季節でもあるわけですが。

私自身、難しくは感じつつも、ただ大会も含めて2月最終週からほぼ毎週、湖に浮けたので魚の状況はよく見えました。

そんな状況推移を自分なりにお伝えしてみます。

 

 

■2月最終週(2/24)

この日はNBC京都チャプターでしたがNo Fish。

冷たい強風が吹き、ちょっと釣れる雰囲気が無かったように思います。

カンタンに言ってしまえば、まだ冬。

越冬の魚をイメージして釣りましたが、食ってくれる地合が無かったように思いました。

 

 

■3月前半(3/2, 3, 10)

この頃になると狙って魚が釣れるな、という印象。

ただし、魚体を見ても越冬系の魚が多く、コンディションの良い3キロ級(春の魚)を狙って釣るのは難しい感覚。

同時に一段深いポジションでのクランキングや、下物等の浚渫においては、

そういったビッグフィッシュがまとまって釣れ始めている。

3/2-3はB.A.I.T.初戦で、2日は2バイトをミス(船に慣れていなかったことが主因)。

3日は一本、1kgの魚をウエイイン。トップは東岸のクランキングで2日間ともに約10kg(5本)。

10日はNBC京都チャプターでしたが強風で中止のため、

風が吹くまでの1時間半釣りをして、3キロ級一本に、1.5~2キロ級を2本。

これは朝一だけで3本で6キロは超えてますが、試合をやっていたらいい順位に・・・とはならないものだと思います。

低気圧で魚が食いやすく、またロープレッシャーでこその結果であり、

また浚渫系ではとんでもなく釣れていたようですしね。

またこの日は早上がりしてから、すごい雨風を経験しました。

春は荒れると非常に怖いですね、天候の急変にはくれぐれもご注意を

(チャプター事務局の早めの判断は適切でした)。

ちょっと余談が挟まりましたが、早春を感じることができたのが3月前半でした。

 


■3月後半(3/15, 16, 27)

早春、という感じで大きな魚を狙って釣ることが出来始める、

ただし、エリアやスポット、タイミングが非常にシビア、かつ、まだまだ魚は薄いという印象。

一日釣りをすると、だいたい5,6匹釣れて、平均2キロ級、という感じでした。

ただ、魚は薄くて、入り直してもそんなに反応はないし、

日によって濃さが違う、という感覚も強かったですね。

琵琶湖オープンのプラクティスとして出ていましたが、試合中に狙って

大きな魚を釣るというのはなかなか難しい印象です。

また全体を通して気づいたこととして、まずはエリア。

東岸からスタートしています(これから西岸も良くなっていくでしょうが)。

東岸でお腹の大きな魚が釣れるときでも、西岸の魚は日焼けして痩せていて、

ある意味厳つい、シャローに冬も居着いていた魚かな、

という感じで、エリアごとの季節のズレをうまく感じることができました。

写真は3/15に東岸で釣った魚で、2kgと2.5kgの魚です。

それから、今年は(今年も、ですね)浚渫系、ディープのストラクチャーフィッシングが非常に強そうです。

上記のような、一応、自分なりには釣りになっている、というレベルの現段階で、

何十匹と釣れる、大きな魚も入る、という話をよく聴きます。

大会になるとそういったことも頭に入れながら勝負する必要があります。

やみくもにシャローでフリッピンしていても、なかなか勝敗には絡めそうにありません。

今週末は、琵琶湖オープンの初戦が予定されています。

荒天予報が出ているのですが、もし開催できれば浚渫か、

北湖のストラクチャーフィッシングですごいウェイトが出そうな気がします。

そんな中でも僕はもちろんシャローで、ベストを尽くして、しっかり自分と向き合ってみるつもりですけれども。

上位陣がどんなパターンで、どんなスコアになるか、楽しみではあります。

 

 

最後に、今年は2月頃から、シャローにも例年以上に人が多いと感じます。


人間を相手にしても、またムキになっても魚は釣れませんので、

適宜に譲り合って、理解しながら釣りができるといいですね。


琵琶湖は広いですが、自分ひとりで一つのストレッチを独占できるような状況ではないと思います。

(であったとして、釣れる人には釣れると思いますよ。)

それから春はコイやヘラの産卵期でもあり、水路やワンドの水生植物際を狙う釣り人が多くいます。

こちらのみなさんとも、うまいことお付き合いできるといいですね。

楽しい季節ですが、少し気が重い季節でもあります。

 

お互いに、まずは安全に、そして楽しい釣りができますように。

 

 

中村 大介

 



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