フィールドスタッフブログ
2012/06/15

『琵琶湖のシャローから: 5月/6月前半?釣れると勝てるの違い』 (中村 大介)


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このレポートは、
・自分の得意なシャローでの釣りをトーナメントで検証して気づい
たフィールドや釣り方の情報
・その際のピュアフィッシングのアイテムの使い方、活用のアイディア
をお届けすることを目的にしています。
ピックアップアイテム: REVO MGX
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みなさん、こんにちわ。
この5月は、早春の難しさの反動か、全体にとても釣れていた時期になりました。
GW中も含めて、多くの方が色々な釣り方で琵琶湖でのバスフィッシングを楽しまれたことと思います。

(望ましい事ですよね)。
しかし、大会での結果を考えると、こういう時は得てして難しくなります。。。
特に私にはそんな印象でした。

・5/19-20 B.A.I.T. 第二戦 - 22位(初日: 5250g/
4本, 二日目: 3340g/2本)

大会前から北湖のサイトフィッシングでのビッグウェイトが予想され、また下物の浚渫を中心とした

ストラクチャーフィッシングの好調も続いていました。

(グラスの成長が不順なので地形を釣っていく形が強いのだと思います)。
一方で私の主戦場となる南湖のシャローはやや不調。
産卵のタイミング、水位、田植えの水の影響、水生植物の成長不順、フィッシングプレッシャーなどが

絡んでいるように思えました。
プラクティスであれば、産卵後のビッグフィッシュも時々釣れる、という印象で、

逆に言えば狙って釣り込んでいくのがとても難しい感覚でした。

少し釣りの幅を広げていくことも検討しましたが、自分がビッグウェイトを持ち込める可能性が

高いのはやはりフリッピングであろうこと、
そして優勝は難しくとも、春の場合は持ち込まれるウェイトの差が大きい傾向があること
(例えば単日トップは10kgを超えても、5kgでそこそこの順位でもあるケースは多い)から、

二日間で12kg程度釣っての好順位を目標として、フリッピングのみのプランで試合に臨みました。

実際には、想定以上に厳しい展開となりました。
大きな理由が二つあります。
一つは、直前の雨により田んぼの濁りが流入したためと思っていますが、東岸で期待していた場所が

幾つか良くなく、プロダクティブなエリアがとても限られ、そこを丁寧に釣るしか手が無かったことだと

思っています。
二日に渡って自分自身のかけているフィッシングプレッシャーとも戦わなければなりませんでした。

これが自分のスコアを上げるのを困難にしました。
そしてもう一つは、予想以上の釣れ方、により順位が上がらないことです。
初日に関しては7kg釣って来ても普通の人、という状態でした。
それは予想通りにサイトフィッシングにストラクチャーフィッシングの両方がバッチリと決まっていて、
勝つ為には敢えてプライマリーパターンを外すという僕の基本戦略自体が全く効果的でない展開に

なったということを意味します。

余談ですが、試合前に優勢と見られていたパターンで優勝できる率は案外高くないと思います。
それをやる人も多いから、そのパターンの中での煮詰め方の差や、運の要素も出てくるし、

試合前に優勢と思われたパターンは意外と旬を過ぎていることもあります。
(プラクティス時が旬、ということ。)
このあたりが、釣れる展開で狙って勝つことの難しさ、と私は思っています。
魚釣りとしては、楽しめる人も多くていいことなんでしょうけれどもネ!

さて、自分の釣りのレポートに戻らせていただくと、一方で収穫もあって、二日目終了間際まで

1kgの魚を一匹持っていただけだったのですが、最後の最後に風や気圧の変化を感じて、

もっとも良さそうなスポットに入り直して2kg強の魚を釣り上げたことがあります。
二日間の長丁場で、最後まで集中を切らさず、諦めずに釣るというのは、

基本姿勢としてとても大切なことだと思うのです。
今回は結果には繋がらなかったのですけど、成長には繋がったかな、という。

ちなみにそれを助けてくれたと思うものの一つにリールがあります。
私のリールへの基本要求はシンプルで「壊れないこと」「高いギア比によるバラシの軽減

ピッチングのスムースさ」だったのですが、今年からREVOのMGXを使わせていただいていて、

今のところ上記の3つは満点ですし、どうも釣りをしていての疲れが減る印象があります。
たぶん、パーミングのしやすさですね。

自分のリール選びの基準がまた一つ判った気がします。
ということで高いギア比でスムース、疲れないMGXは、相当イケてると思います、

良かったら竿に装着してお試しください。


さて、その後6月に入ってから、少し釣り込む機会がありました。
決してカンタンではないですが、ずいぶん釣りやすくなった印象はあります。
産卵にドンピシャのタイミングからは少しずれて、食性から反応してくれる産卵後の

個体が増えた事、田んぼの水の影響の低減、水位も落ち着いて撃ちどころがハッキリ
してきたこと、あたりが理由と思っています。
といってもサイズもバラツキありますし、特に試合を考えたらなかなか難しいと思うのですが。

さらにこの6月前半に琵琶湖のシャローを釣るのに、毎年気をつけないといけないことがあります。
ご存知の方も多いと思いますが、6月半ばから洪水対策として琵琶湖の水位調節の基準が変わり、

春までの基準から50cmほど減水をさせることになります。
すでにそのために大きな放水量になっていますから、一日に3?5cmづつの減水があり、

また沖には強いカレントが発生していることにもなります。
ただでさえ魚が沖に沖に動くこの時期ですから、当然にオフショアの釣りが強くなってきたり、
また水草の成長が加速してグラスベッドの釣りが成立してきたり、というのがよくあるパターンでしょう。
そんなことも踏まえて、この6月以降の釣りをどう組み立てるか。
私は、今年はシャローがなかなか厳しそうな印象もありますし、オープンマインドで湖に接してみようと

思っています。

みなさんもいい釣りを!


追伸:昨年のB.A.I.T.第4戦での優勝を追っていただいたDVDが発売になっています。

    宜しかったらご覧ください。
/info/2012/06/20120606_02.html
http://www.youtube.com/watch?v=M_mlDYKH0XE&feature=plcp



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