先日行われたBasser Allstar Classic 2020

この試合は春と呼ぶには程遠い早春の、しかも季節の過渡期にあたる難しいトーナメントであった。
私は春を追いかけてゲームを進めていったのだが、そういった春めいた魚はまだ湖に少なく、広大なエリアの中から探すために手返しと超ランガンを求められた。 今回はこの試合でのリールセレクトについてお話ししたい。私なりに戦略をもったリールチョイスではあった。 

二日間とも狙いの一つは葦際への5gテキサスリグであった。これはFSC-67MH FrontierV2にRevoLTXBF8をセットしたタックルで行った。


ルアーを回収して次のキャストを行う手返しの良さを求めた8.0:1のギア比と、本来はベイトフィネスに適した超浅溝スプールのBF8だが、個人的にはピッチングなど軽い力でのキャストでもラインの走り出しがよいため、12LBを35m巻き、葦撃ちのときにも使っている。

初日リミットメイクができてから、そして2日目風が吹き出してからは、その葦際を更にペースアップしてスピナーベイトで攻めた。 一足先にシャローに上がっている大型の個体を狙ったのだ。このときは66M+というプロトロッドに使ったリールはRevoSLC IB8。

 

狙いは葦際からわずか2m以内で、そのあとはただスピナーベイトを回収する作業だ。私はこのような時は8.0:1のハイギアを重宝する。 巻物にハイギアとはアンバランスに感じるかもしれないが、立ち上がり2mならロッドワークでも狙えるうえにハイギアのほうが力強いフッキングも決めることができる。 キャスト後の立ち上がりが狙いなので右投げの私には左ハンドルのほうが素早くリーリングに入れて有効だ。それからこの試合もう一つメインにした釣りがある。それはミノーだ。 ミノーといってもジャークなどはせず、弱々しく泳ぐシラウオをイメージし、ゆっくりゆっくりただ巻きをしながら岩などにルアーを当ててやるのが食わるポイントだった。その時のタックルはFSC-65ML ShallowCrankingにRevo LC6のセレクト。

 

ゆっくり巻きたいのでギア比を落としたリールをチョイスした。このセットではわずか6gのミノーだが、強風の中でコントロールを持ったキャストを決めることができた。以上が先日行われたBasserAllstarClassicのタックルセレクトであった。

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