フィールドスタッフブログ
2012/09/26

『琵琶湖のシャローから』 ☆ 8月から9月前半?この夏のまとめ ☆ (中村 大介)

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このレポートは、
・自分の得意なシャローでの釣りをトーナメントで検証して気づいたフィールドや釣り方の情報
・その際のピュアフィッシングのアイテムの使い方、活用のアイディアをお届けすることを目的にしています。
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みなさん、こんにちわ。
ちょっと久しぶりになってしまいました、8月はさほど多くの釣り込みができなかったこともあり、
このタイミング、ちょうど夏のまとめ時期にいいかな、ということで自分なりに整理してみます.

(フィールドがすっかり秋めいてきましたね)。

自分なりの今夏のキーワード
・全体釣果:特に8月中旬までの好調さ(「3本で5kg釣ってもお立ちに立てない」)
・水:水温は低め、お盆過ぎからの「泡」、減水
・水中:あらゆる種のグラス(水草)の少なさ

今年の夏は、一言で言うと「釣れた夏」ではないでしょうか?
夏というと例年、パターンがハッキリしていてハマったらウェイトが伸びるけれども、

全体には厳しいという傾向があると思うのです、それに比して今年はずいぶん平均ウエイトが

高かったという印象を受けます。
例えば毎年8月末に開催されるNBC琵琶湖チャプターでは、今年は5kg釣っても8位でしたが、

昨年は5kg台は3人だけ、4500gで表彰台の5位でした。

ウエイトが伸びた理由は色々なんだとは思うのですが、私なりには上記のキーワードの中の

「水温低め」「グラス少なめ」が効いているのではないかと。
水温は、一昨年など35度近くまで上がったと記憶しているのですが、今年は30度くらいまで、

それも30度台はわずか数週間だったようです。
とはいえ水温が上がってサマーパターンがハッキリすると魚はいわゆる夏の場所、例えば「六本柱」や

西岸沖など湖流が効く場所に入るわけですが、そうやって魚が固まってきた上に、グラスが少ないので

付き場がハッキリすることで魚にアプローチできる率があがる、さらに水温が高すぎないので口を

使ってくれる率も例年より高い、っていう印象です。

ただし、この釣れ方というのは、今年限定になるというか、同じようにウィードが生えない夏が続くと、
だんだんと湖の生産性が下がってくる、魚の質と量(それはバスに限らず)が低下していくのではないでしょうか。
琵琶湖の豊かさは、南湖の水草の多さも大きな要素の一つであると思うのです。

さて、一方でこの夏のシャローは、というと、上記のうちの2つの要素が厳しい方向に働いていたと思います。
すなわち「減水」と「グラス」の少なさ、です。
前者は言わずもがなですが、後者に関してはカナダ藻で形成されるマットは今夏は出現せず、
またヒシモに関しても例年よりかなり少ない印象、小規模な場所だと生えるべき場所に生えていなかったり、
大規模な場所では生えていても例年の1/2?3/4程度というのが僕の印象です。

こういった場合には水深が少し深めで大規模なヒシモのマットを釣るのがセオリー。
例えば人工島水路だったり、赤野井湾であったり。
しかし、それはシャローを釣る上では正攻法なので、朝一を代表にタイミング、また人との兼ね合いが

出てくるのも間違えなく。
(しかも今年はいいシャローエリアが狭いため、余計にその辺りが重要になってきていたと思うのです。)
ということで、もっと浅い、小場所を釣っていこうとしたのが今夏の私の失敗。
8月中のプラクティスでは形になっていたことに引っ張られて、減水に一番弱い場所を釣ってしまいました、

プラクティスから日々コンディションが厳しくなるのを感じながら。。。

・9/2 琵琶湖チャプター 第5戦 - 22位/62名中(3680g/3本)
・B.A.I.T.第4戦 - 23位/25位(初日2820g/3本、二日目1410g/2本)

特にB.A.I.T.は年間成績を意識しながらやっていただけにとても残念ですが、これもいい経験ですね。
今夏は実際、表彰台インタビューを聴いていても、シャローでの好成績は少なかったですから、
その中で7月のNBCの試合で優勝できたこと、その後の試合で粘れなかったこと、両方が今後への

学びになると思っています。

そうそう、表彰台での話といえば、上記のキーワードでも入れた水の「泡」へのとらえ方。
お盆過ぎからだったでしょうか、とても目立っていて一般のニュースにもなりました。
釣り人からは水質悪化だ、ターンオーバーだ、秋だ、食いしぶりだ、といった声も大きく聴こえましたが、
僕なりには、別にいい材料ではなかったですが、それで魚が付き場を変えたという感じでもなかったように思いました。
実際、表彰台インタビューでもその手のコメントも多かったように思います。
つまり居場所がさほど動いた感じでもなくて、ちょっとスロー目に釣っていくことで対応できたようにも思うのです。
みなさんはどう思いましたか?

さて、この文章を書いている今、琵琶湖はすでに一気に秋モード、水温にして20度前半の場所が

多くなってきました。
魚も散り始めていると思います、そんな中で今週末にはピュア・フィッシングもスポンサーについている

琵琶湖オープンがあります。
最近、400名という大きな規模での大会になっていて、その中でどんなパターンが頭を穫るのか。
とても楽しみですし、僕もできることを精一杯してこようと思います。
秋で魚の居場所が絞りきれない中、霞クローの存在感で魚を少し引っ張るようなイメージで釣りをしてみたいと

思っています。

ここのところ、夏から秋を飛ばして一気に寒くなる年が多かったですから、秋のフィールド楽しみですね!
みなさんもいい釣りを!!





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